今回の患者さんは、独り暮らしになった70歳代の男性が、急に倦怠感、息切れ、脱力などを訴えたということでした。
2年前に心筋梗塞を発症しカテーテル治療で治癒、その後もしっかりと薬を服用しているとのことでした。ビデオでは暑い夏にもなり、そうめんを美味しそうに食べていました。おやつにはどら焼きも食べていたと記憶しています。
そしてペットボトルのスポーツ飲料も飲んでいました。どの食事もタンパク質が少ない内容でした。
3名の研修医もミネラル不足やタンパク質不足を指摘していました。
みなさんなら何が原因だと思いますか?
答えは脚気だったのです。つまりビタミンB1不足です。
脚気は過去の病気と思われていますが、最近では糖質に偏る食事や、糖分の多いペットボトル飲料を飲むことでビタミンB1が不足し脚気となる患者さんが増えているのです。
暑い夏こそ、失われるミネラルを梅干しなどで補い、糖分を控えビタミンBが豊富な肉類をしっかり食べることが大切なのです。