オーソモレキュラー栄養療法とは

当クリニックでは、詳細な血液検査を行い、患者様の足りない栄養素を確認し、サプリメント等を用いたオーソモレキュラー栄養療法によって、ひとりひとりが持つ自然治療力へアプローチしています。

栄養バランスが乱れると、身体や心の不調につながる?

これらの項目に心当たりはありませんか?
  • カロリーの摂りすぎに注意している
  • 食が偏っている
  • 人間関係にストレスを感じている
  • 残業の多い日々を過ごしている
  • 睡眠時間が足りていない
仕事や人間関係など、現代人は多くのストレスにさらされており、その身体の中では、気付かないうちに多くの栄養が消耗されています。 私達の身体は60兆個の細胞からできており、そのひとつひとつの細胞は、食べたものを材料に絶妙なバランスの上に成り立っています。 しかし、現代の日本において通常の食事だけでは、細胞が必要とする十分な量を摂取することが困難です。 栄養バランスが乱れてしまうことで、栄養欠損や代謝異常などが起こり、うつや慢性疲労をはじめとする体の不調が起こりやすくなります。
《どういうときに栄養バランスが乱れるの?》
ストレス 環境(暑い寒い、騒音など)、人間関係、仕事、介護など
食生活の乱れ 糖質に偏った食事、清涼飲料水・インスタント食品・菓子類を日常的に摂っている、不規則な食生活、偏食など
栄養需要の増大 成長期、妊娠・授乳期、慢性的な身体の不調、受験など

オーソモレキュラー栄養療法 (Orthomolecular medical nutrition therapy)とは?

オーソモレキュラー栄養療法とは、食事やサプリメントによって、細胞を構成し機能させる分子=栄養素のバランスを整え、人が本来持っている治癒力へアプローチする治療法です。 オーソモレキュラー栄養療法は、栄養の代謝にともなう生化学に基づいており、化学合成の薬ではなく、身体(細胞)が必要とする“分子=栄養素”を補うことで、体内の細胞を修復・活性化することで、心や身体の健康を目指すことが目的です。 また、この治療は、いわゆる食事療法や食事では足りない栄養素をサプリメントで補うという考え方とは異なるものです。背景となるそれぞれの環境・個体差を考慮し、さらに身体の栄養状態を検査でしっかり分析します。 その結果を元に、医師がその人の状態に必要な栄養素の種類と量を判断し、オーソモレキュラー栄養療法のため開発された医療用のサプリメントを選びます。
《オーソモレキュラー栄養療法の「3つの輪」》
食事 サプリメント 生活習慣 オーソモレキュラー栄養療法は、サプリメントによるアプローチだけではなく、3つの輪から成り立っていると考えて良いでしょう。

食事

1つ目の輪は、基本になる“食事“です。 一般にバランスの良いと思われている食事が、その人にとって最適なものではありません。オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査からその人の状態に応じた基本となる食事方法をお伝えします。 基本になるのは、血糖値の安定化とタンパク質の最適な摂取です。

血糖値の安定化

米やパンなどの糖質を摂取することは、血糖値を上昇させます。通常であれば穏やかに上昇し低下します。ところが栄養や代謝の乱れがあるときには、通常量の糖質摂取において血糖値が乱高下することになり多くの症状の原因になります。

血糖値の乱高下に伴う症状

  • 急な眠気や倦怠感
  • 体重の増加
  • 甘いものへの渇望
  • 集中力の低下や抑うつ感、不安感
  • 中途覚醒など睡眠のトラブル
  • 動機、頭痛、筋肉のこわばり
糖質の適切な摂取量や摂取方法は、オーソモレキュラー栄養療法において大切な食事法になります。いわゆる糖質制限食ではなく糖質コントロールという考え方になります。

タンパク質の最適な摂取

私たちの体は、骨・軟骨・筋肉・腱などタンパク質が中心となり構成されています。また私たちの体を機能させ調節する酵素やホルモン、さらには心の状態を整える神経伝達物質などの多くもタンパク質が材料となります。 体の中にあるタンパク質は常に入れ替えが行われており、毎日必要十分量を補充することが必要です。通常の食事では、必要量を賄うことが困難なことが多く、新しい組織などを体内で合成することが出来なくなります。 食事からのタンパク質量の摂取を増やすことで、胃や腸の不調を感じる場合には、消化酵素を利用し、サプリメントとしてプロテインやアミノ酸を用いて補充することも必要です。

タンパク質の入れかえにトラブルが伴う症状

  • 疲れやすい
  • 皮膚、爪、髪の毛などのトラブル
  • 風邪をひきやすいなど免疫の低下
  • むくみやすくなる
タンパク質代謝の最適化は、オーソモレキュラー栄養療法において最も重要なポイントになります。成長期や妊娠出産などだけでなく、ストレスや炎症、発熱、運動、糖尿病などでもタンパク質の必要量は増大します。 詳細な血液検査によってそのときの最適なタンパク質代謝が得られるようにします。

サプリメント・点滴療法

2つ目の輪は、「サプリメント・点滴療法」です。 サプリメントがコンビニやドラッグストアで売られるようになり、日常で利用する人が増えました。多くの場合には、食事では足りないものを補充するという目的や、ダイエットやお肌のためになど流行りのものを利用されています。 オーソモレキュラー栄養療法では、不足を補うというだけでなく栄養素がもっている代謝のトラブルを改善させることを利用するため高用量が必要になります。高用量の栄養素を副作用やトラブルなく吸収させ細胞内で利用するために医療用に作られたサプリメントを選択します。 またサプリメントだけでは必要な量が賄えない場合や、消化吸収が落ちているときなどは点滴をもちいて栄養素を補充することもあります。即効性に栄養素の効果を得ることができ、食事やサプリメントで足りるようになるまでは効果的な方法です。

サプリメントの選択

  • 詳細な血液検査データに基づき、症状や病態の改善のために必要なサプリメントの種類と量を選択します。
  • 摂取できるサプリメントの量やコストを考慮し3~5か月間、コンスタントにサプリメントを摂取していただきます。
  • 症状の経過や定期的な血液検査によって、そのときに最適なサプリメントの種類と量を選択します。
  • 当クリニックで利用しているサプリメントの特徴については、こちらで説明しています。
  • 栄養素の補充はサプリメントを用いても足りないことがあります。そのような場合には、点滴を用いて栄養素を補充します。※当クリニックで行っている点滴療法については、こちらで説明されています。

生活習慣

3つ目の輪は、「生活習慣」です。 睡眠や運動、さらには日常のストレスなどは、栄養の代謝に大きく影響します。気温、気圧、湿度などの変化は体に大きなストレスになることが知られていません。また日常において集中して行っている作業も知らず知らずのうちにストレスになっていることが多くあります。 いずれのストレスも栄養素の消費量を増やすことになるため、栄養欠乏を引き起こす原因になります。血液検査では、身体へのストレスの影響を知ることができます。 睡眠リズムの確保や一般的なストレスのマネージメントだけでなく、オーソモレキュラー栄養療法では代謝へ影響をおよぼす日常の生活習慣に関わるストレスについても気づきを提供し、栄養素の消費量を減らすことを重要視します。 栄養のバランスが整うことでストレスへの抵抗力が増し影響を受けにくくなります。そのような状態になったときに、心理的なカウンセリングなどを併用することでその効果が得やすくなります。心理カウンセリングは専門としている信頼できる臨床心理士を紹介しています。

ストレスマネージメントについて

  • 血液検査データからストレスの影響を評価します。
  • 栄養障害はストレス耐性を下げるため、ストレスの影響を強く受けることになります。
  • 日常生活に潜むストレスを見つけ出し対応する方法を探します。

オーソモレキュラー栄養療法の検査

治療開始前
血液検査(栄養分析検査)を行い、患者様の体内で起きている変化や、全身の栄養状態を把握します。 検査をすることで、病気や体調不良の原因や、不足する理由(食事内容に問題があるのか、消化・吸収力に問題があるのか、代謝に問題があるのかなど)を解析することができます。
治療開始
解析結果から、医師がそれぞれの患者様に必要なサプリメントの種類やその至適量(最適量)※1を診断していきます。
治療開始後
サプリメントや治療の経過を確認するために、定期的に検査を受けていただいています。

※1.至適量(最適量)とは? 至適量(最適量)とは、身体の細胞すべてが最適に機能するための栄養量のことです。 「不足している分を補う」のではなく、「至適量(最適量)を補充する」という考え方が、一般的な治療とは大きく異なるポイントです。 至適量(最適量)には個人差があり、その量は時に40倍以上の差が付く場合もあります。

オーソモレキュラー栄養療法の検査の強み

  1. 60項目以上の血液成分が分かる 血液中の成分を詳細に調べるために、その検査の項目は60以上もあります。 一般的な血液検査(15~20項目)で「異常なし」と診断された方でも、さまざまな栄養障害が見つかることは珍しくありません。
  2. 継続して身体の状態が分かる 栄養分析検査は、経過を確認するために、定期的に検査を受けていただいています。 定期的に検査を行うことで、「データがきちんと改善されているのか?」をチェックしながら治療を進めることができます。

オーソモレキュラー栄養療法のサプリメントについて

当クリニックでは、オーソモレキュラー栄養療法用に開発された、医療機関のみが取り扱えるサプリメントを使用して治療を行います。サプリメントの先進国であるアメリカでもドラッグストアやインターネットなどで購入することができるサプリメントと医師や専門家が扱うことができるメディカルユースのサプリメントには明確な区別があります。 当クリニックでは、国内製造だけでなく米国メタジェニクス社など医療機関専用のサプリメントを用いています。 また、オーソモレキュラー栄養療法において、サプリメントはできるだけ自然に近い形であることが望ましいと考えられています。 そのため、効果がある物質だけを単独で取り出したり、化学的に合成したりするのではなく、栄養素が、本来食材にどのような形で含まれているのかなどを研究し、より自然に、かつ効果的に摂り込めるよう工夫して作られています。

当院で使用するサプリメントの特徴

  1. 医療機関専用の高濃度サプリメント 抽出や濃縮の方法が工夫されており、効率の良い摂取が可能となります。
  2. 天然由来の混合体(化学合成ではない) 吸収率や相乗効果を考えて、天然物由来の混合体で作っています。
  3. 日本人の体質に合わせた開発 日本人の体質を考え、病態や年齢に対応できるように研究・開発を行っております。
  4. 長期間使用も可能 薬品ではないため、安全性が高く長期摂取も可能です。
  5. 厳重な管理基準のGMP工場で製造されている 原料の受け入れから最終製品の出荷に至るまで、厳重な管理基準の下製造されています。

GMP工場とは?

GMPとは「Good Manufacturing Practice」の略で、「適正製造規範」のことです。 薬事法に基づいて厚生労働大臣が定めた、医薬品等の製造及び品質管理基準をクリアした工場にのみ与えられる認定です。
  • 最終完成品に表示されたすべての成分が均質に含有されていること
  • 常温で2年間品質の劣化がないこと

気になる方はまずはご相談ください

オーソモレキュラー栄養療法に関するご相談・ご質問は、スタッフがお電話にて、無料にて対応いたします。(医師による相談は除く) 身体の不調に悩んでいる方だけでなく、自分の身体の状態が知りたい方や、薬に頼らない治療をお探しの方は、ぜひお気軽にご相談ください。