症例報告 CASE

14歳女児 起立性調節障害

※イメージ画像
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患者データ

疾患
性別 女性
年齢 14歳(発症時:12歳)
具体的な症状

・朝起きることが困難になり学校へ行けない
・中途覚醒があり良く悪夢を見る
・午後からは元気になるが、とても疲れやすく乗り物酔いをしやすくなった
・活動した翌日は一日中横になっていることが多い
・ささいなことで不安を訴えるようになり性格が変わってしまったよう

初診時

投薬 ・ミドトリン塩酸塩 4mg
・服薬の効果はない。主治医からはこの先ゆっくりと改善するので、体調がよいときに学校へ行くように指導

当院でのオーソモレキュラー栄養療法による治療

生活習慣

・血糖値を急激に上げる甘い食べ物、飲み物を制限
・鉄やタンパク質を含む赤身肉を増やす
・一回の食事量が増やせないため1日5食とする

投薬 ・オーソモレキュラー栄養療法開始時に服薬中止とした
・ピロリ菌除菌のため消化器内科で除菌のための処方を1週間服用
サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄、ビタミンC、ビタミンA/D、プロテインなどを医療用サプリメントで補充した

治療の経過

投薬 ■7ヶ月後の経過
なし
具体的な症状

■7ヶ月後の経過
・ピロリ菌除菌によって食事量を増やすことができるようになった
・朝も自分から起きることが可能となり学校へ休まず通える
・月経痛も改善し月経の出血量も減った
・不安感を訴えることがなくなる
・中途覚醒がなくなり悪夢も見なくなった
・急に身長が伸びた

検査データ

解説

通常用いる基準値による評価では栄養状態を評価することはできません。
オーソモレキュラー栄養療法では、本来あるべき理想的な栄養状態と比較することで不足している栄養素を選択します。

■初診時の検査データからの情報
・ピロリ菌感染
・潜在性の鉄不足と鉄の利用障害
・ビタミンD不足
・ビタミンB群の不足

■7ヶ月後
・鉄不足や鉄利用が著しく改善しているが、貯蔵鉄(フェリチン)まで及ばない
・ビタミンB不足が改善し睡眠のトラブル、疲労感などが改善している
・急激な骨の成長
・ピロリ菌除菌が成功し消化吸収が向上している

サプリメントのリスク・副作用

サプリメントに含有されている各栄養素に対しておきるアレルギー
消化器症状(ムカつき、不快感など)

料金

初回基本セット(15歳以下) 44,000円+α(必要に応じて追加検査代)
サプリメント代 20,000〜62,000円/月