溝口徹の栄養療法ブログ DOCTOR BLOG

2022.04.16

桜は満開を終え夏に向けて

八重洲の桜は満開を終え、新芽が出てきて鮮やかな緑がとても綺麗です。4月も中旬に入り、日中は歩いているとうっすら汗ばむぐらいですね。これからどんどん気温が上がり、熱中症に気を付ける季節がやってきます。熱中症の症状がでるメカニズムも様々ありますが例えば、人の身体は常にエネルギ産生し熱を作っています。

この熱を外に逃がし調整する事で体温を36~37度に保っています。運動や暑い場所などにより体温は上昇すると皮膚の下に流れる血流の量が増え体内の熱を外に逃がそうとします。
血液が体全体に通常時より多く行き渡る為、一時的に血液が足らなくなり血圧が下がる事があります。血圧が下がると脳に十分な血液が送られずに酸欠状態になり眩暈や立ち眩みなど貧血の症状が起き、酷い場合には意識を失う事もあります。これが熱失神です。
汗は血液から作られますが汗の中には電解質が含まれており、汗をかくと水分だけでなく電解質も失われます。汗で最も失いやすい電解質は血液中に最も多いナトリウムです。ナトリウムは筋肉の収縮を調整する働きがある為、熱中症に多い症状の手足がつる、痙攣に繋がっていきます。

以前のブログにも熱中症について書いた事があるのですが、熱中症対策には水分補給とナトリウムそして一緒に働くマグネシウムの摂取です。
熱中症対策には糖質の高い清涼飲料水ではなくすっぱい梅干しです!糖質が高いとB群を糖質代謝に使ってしまうので、疲労に繋がってしまったりと良くしたくて飲んだのに余計な仕事が増えてしまい何だか本末転倒な結果となってしまいます。

熱中症に関わらずどんな症状もトラブルが起きるメカニズムを正しく理解する事が大切です。
正しく理解できると何を選べばいいのか自然と分かってきて、大きく体調を崩す事が本当になくなってきます。今年もマスクでの夏を迎える日本、今年もきっと暑い夏になります。
正しい知識と対策で快適な夏を過ごして欲しいと思います。

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