朝晩はすっかり寒くなってきましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか、スタッフK’です。
秋の夜長には読書を。。ということで、前回の写真集に続き今回も、私のお気に入りの旅本をご紹介したいと思います。
「河童が覗いたヨーロッパ」
自身の少年時代を描いた著書「少年H」で知られる、妹尾河童氏。その河童氏が1970年ごろヨーロッパを旅してまわった様子を、素晴らしいスケッチと一緒に記録した本です。
かなり昔ですが、「ヨーロッパの窓」というタイトルで、この本の一部が中学校の国語の教科書にも採用された事があるので、ご存知の方も多いかもしれません。
表紙を見ただけでお分かりになると思いますが、とにかくスケッチが細かく、それだけで見応え十分。おもに泊まったホテルの室内が俯瞰図で描かれていますが、それに加えて電車の車掌さんの服装や、当時の宿泊料金までも記録されています。
1970年のことなのでまだEUもなく、ソ連が健在で、ドイツも西と東に分かれています。河童氏が感じた文化の違いや出会った人々の様子などもエッセイとして書かれており、ただの旅ではなくタイムスリップしてヨーロッパを旅できる本。かなりお勧めです。
1983年に発行され、なんといまだに絶版にはなっていないようです。ご興味のある方は是非「覗いて」みてくださいね(*^_^*)