先日、新しく執筆した本が出版されました。
緊急事態宣言も解けこれから忘年会シーズンとなる季節にピッタリの内容となりました。タイトルは、、、
『お酒の「困った」を解消する最強の飲み方』です。
「肝に銘じる」「肝心」など大事な言葉には「肝」という漢字が使われる事が多く、身体にとっても肝臓の働きは非常に重要です。
肝臓は胃腸から吸収された栄養素を分解したり利用しやすい形に変えたり、有害な物質を毒性の低い物質に変え、尿などに排出するという働きあります。
アルコールに栄養はないので有害な物質として肝臓でアセトアルデヒトに代謝され、その後筋肉や心臓、他の臓器で無害な酢酸に代謝され、尿と呼気として体外に排出されます。
オーソモレキュラー的には、アルコールは決して推奨はしていないですが、たまにの気分転換や食が細い方がお酒を少し飲んだほうがお肉が食べられるというのであれば体の負担が大きくならない程度の量は楽しみとして良いと思っています。せっかくの楽しいお酒時間、栄養をお供に上手く付き合っていただければと思います。
さて、肝臓機能を正常に機能させる事はオーソモレキュラー栄養療法においても非常に重要なポイントとなります。肝機能を治療していく際にBCAAを使用する事が多いのですが、アルコールでの肝炎を始め、NASH、脂肪肝、肝硬変など、肝臓にトラブルがある場合アミノ酸代謝が病態を悪化させる場合があります。
BCAAは肝臓をバイパスし骨格筋に運びアミノ基転移反応代謝させる事ができるので肝臓に負担をかけず改善させる事が可能となります。またBCAAはロイシン、バリン、イソロイシンで構成されていますが割合がとても重要です。
クリニックではBCAAは4:1:1の割合にしているものを使用しています。
保険で出せるBCAAにアミノレバンという製剤がありますが割合は1:1:1だった気がします。
同じBCAAやその他のサプリメントでもを効果や血液検査データに反映されない理由の一つとしてこういった事も関係してくるのです。
そして最適な割合や量を入れてあげると身体は本当に素直に反応してくれるのです。