症例報告 CASE

11歳男児 ADHD チック(トゥレット症候群)

※イメージ画像
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患者データ

疾患
性別 男性
年齢 11歳(発症時:5歳  初診時:7歳)
具体的な症状

・多動、忘れ物が多いなど発達障害ADHDの診断
・音に対して敏感でありテレビは音を消し字幕表示にしている
・5歳から認められたチック症状が増悪し、音声チックとなりトゥレット症候群と診断され授業などで支障が大きくなる
・児童精神科にて上記診断となりアリピプラゾールなどが処方されるも効果乏しく副作用を認める

初診時

投薬 ・非定型抗精神病薬 アリピプラゾール2㎎(落ち着かない、イライラするなどの副作用が強く中止。リスペリドンの処方へ変更されるも副作用が心配で服用していない。)
・ドパストン 10㎎
・漢方薬

当院でのオーソモレキュラー栄養療法による治療

生活習慣

・食間に低血糖が疑われるため定時の補食を指導
・タンパク質、鉄、ビタミンB群などが豊富な肉の摂取を増やす
・小麦、乳製品の摂取制限

投薬 小児精神科からの処方は、効果乏しく副作用が強かったこと、および来院時すでにほとんど服用していなかったためオーソモレキュラー栄養療法開始時すべて断薬。
サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄、ビタミンC、DHAなど、医療用サプリメントで補充した。
検査

6カ月毎の検査を行い栄養状態を把握。

治療の経過

投薬 ■8ヶ月後の経過
・オロパタジン2.5㎎ 抗アレルギー剤・・花粉の季節のみ
・小児精神科からの投薬はなし
具体的な症状

■8ヶ月後の経過
・オーソモレキュラー栄養療法以前の全体的な症状を10としたとき、8ヶ月後は3まで改善
・残っている症状では、ストレスなどにより軽いチック症状
・音の敏感さなどが著しく改善し映画館にて映画鑑賞も可能となり自信がついたよう
・ケアレスミスが減り漢字テスト、計算テストなどがほとんど100点となった

検査データ

解説

通常用いる基準値による評価では栄養状態を評価することはできません。
オーソモレキュラー栄養療法では、本来あるべき理想的な栄養状態と比較することで不足している栄養素を選択します。

■初診時の検査データからの情報
・潜在性の鉄不足と鉄の利用障害
・ビタミンD不足
・血糖の乱高下
・ビタミンB群の不足

■8ヶ月後
・オーソモレキュラー栄養療法の継続によってこれらの問題が改善しています

サプリメントのリスク・副作用

サプリメントに含有されている各栄養素に対しておきるアレルギー
消化器症状(ムカつき、不快感など)

料金

初回基本セット(15歳以下) 44,000円+α(必要に応じて追加検査代)
サプリメント代 20,000〜62,000円/月
発達障害専用アカウント