今や国民病ともいえる花粉症。その中でも4人に1人が患うスギ花粉の季節になると、花粉飛散の情報が頻回にニュースで流され、街はマスクやメガネで防御した人の姿で溢れます。
政府もこの問題を重くみて、スギ人工林を2割削減することを目標に伐採植え替えを加速化することや、民間事業者による花粉飛散の時期や量の予測程度を向上できるようAIによるデータ提供を行うなど、今や花粉症は個人に解決できる問題ではなく、国をあげて取り組むべき課題ということです。
私も、花粉症という言葉が生まれる前の幼少期から花粉症に悩まされ、春先になると鼻水と涙が止まらず、学校へ行く前に耳鼻科によって、鼻水を抑える薬をスプレーしてもらい、さらに眼科で目薬をもらってから登校するというのがこの時期の恒例となっていました。
花粉症は簡単に言えば、本来、人に悪さをしない無害な花粉を体が有害だと誤認して、それを排除しようと過剰に反応してしまうアレルギー反応の1つです。
アレルギー反応をもう少し詳しく説明しましょう。
私たちの体には、例えばウイルスや細菌など「抗原」と呼ばれる異物が侵入しようとすると、これを外敵と認識し、体を守るために攻撃して排除しようとする仕組み、いわゆる免疫システムが備わっています。
この免疫システムがなんからの理由で乱れて暴走すると、本来は体にとって無害な物質のうち、特に「アレルゲン」と呼ばれる物質に対しても反応を起こします。
その時、過剰に反応するあまり自分の体も傷つけることをアレルギー反応と呼びます。
アレルゲンの可能性を持っているものには、スギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉のほかに、ウイルスや細菌、カンジダなどのカビの仲間である真菌、殻類・卵・牛乳・大豆などの食べ物、猫や犬などペットの毛やフケ、ダニやハウスダストなどがあります。
このようにアレルギー疾患には花粉症の他にも、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息などさまざまあり、日本人の2人に1人はなんらかのアレルギー疾患を抱えていると言われます。
免疫システムは、例えば鼻や目の粘膜から有害な物質が体内に侵入しようとすると、鼻水や涙を出し、それで有害物質をくるんで外に出そうとするわけです。
これがアレルギー反応です。
ほとんどの場合、アレルギー反応による症状は、目のかゆみや涙、鼻水、くしゃみ、皮膚のかゆみ、じんましんなど軽度なものですが、なかには生命を脅かすほどの深刻な健康被害をもたらすアナフィラキシーと呼ばれる反応を引き起こすことがあります。
このように、アレルゲンは異なっても、アレルギー反応の起こるメカニズムは同じであり、そのため、何かしらアレルギー症状のある人は別のアレルギー症状も併せ持っていることがよくあります。
つまり、アトピー性皮膚炎の人や食物アレルギーの人、あるいは喘息の人などは、花粉症になりやすいのです。
当然その逆も成り立ち、花粉症を完治させることで、他のアレルギー症状を軽減したり、完治することも可能だと言えるのです。
コロナをきっかけに、マスクや手洗いも大事だけれど、感染を防ぐには自身の免疫力を高めることがもっとも重要であることを、多くの人が認識されることになりました。
当時アメリカ大統領だったトランプ氏が早々にコロナに罹患されたとき、一時は呼吸困難を伴う重篤な状態に陥ったものの、数日のうちに回復して公務に復帰し、世界中を驚かせました。その時の医師団が大量のビタミンDをトランプ氏に投与したことはご存知かと思います。
ビタミンDは骨を丈夫にするだけでなく、全身の免疫を調節する働きがあること、アメリカの医師団はわかっていたのです。
また、その頃、免疫力アップに重要な要素として注目されるようになったのが、善玉菌による腸内環境の改善です。
免疫の過剰反応を制御しているのが腸管であり、そこに棲む善玉菌は免疫に関して非常に有効な作用を持っています。
ですので、この善玉菌の働きを良くすることは、免疫力アップにつながり、花粉症をはじめとするアレルギー症状が改善します。
一般的な花粉症の治療は症状を抑える対症療法が主流です。
これでは根本治療にはなりませんから、完治しないのも当然です。また、近年スギ花粉に体を慣らしてアレルギー反応を起こさないようにする「アレルギー免疫療法」が注目されていますが、効果が出るのに数年かかるうえ、スギ花粉にしか効きません。
ヒノキやブタクサの花粉症のある人は全くの蚊帳の外です。
当院で行っている「オーソモレキュラー栄養療法」は花粉症を含むアレルギー症状に悩んでいるすべての人に効果のある治療法です。
簡単に言えば「体を構成している一番小さな要素である『分子』が異常を起こすために、免疫システムをはじめ体のあちこちの機能が低下し、花粉などのアレルギー症状や病気が起こる」ととらえ、「分子にたっぷり栄養を与えて本来の機能を取り戻させることで、もともと備わっている自然治癒力を引き出し、体の異常を治す」という栄養療法です。
いまの自分の体はこれまでに食べてきた物からできています。
今花粉症の症状が出ているということは、そういう体になるような物を食べてきたということです。
ということはこれから食べるものを変えれば体も変わるということ、つまり花粉に反応しない体になれるということです。たとえば、ビタミンDは日本人の98%に不足しているといわれています。そのビタミンDをたっぷりとれば、免疫力が上がってくることは想像に難くないでしょう。
また、ここ数年でより理解の進んだことに、花粉症をはじめとするアレルギー症状は、基本的には目や鼻、喉、腸などの粘膜の機能破綻によって起こりますが、皮膚のバリア機能の破綻も大きく関わっていることが分かってきました。
つまり、花粉が皮膚につくだけでも花粉症になることがあるのです。
この皮膚のバリア機能を高めるのにビタミンAが有効です。ビタミンAは皮膚のバリア機能を高めるだけではなく、腸内環境を整えるなど、ビタミンDに匹敵するほどの免疫強化作用を有しています。
しかも、ビタミンDとAを併用することで相乗効果が生まれ、より高い効果を発揮します。特に重要なのは免疫細胞に対する働きです。花粉症をはじめとするアレルギーは自己免疫が暴走することで起こりますが、ビタミンDとAはリンパ球の暴走を抑え、免疫システムを調整する役割を担っています。
他にもビタミンAは全身の細胞の成長促進や制御に関わっており、胎児から成人まで人体の健康維持において不可欠な存在です。
詳しくは『最新版花粉症は1週間で治る!』(さくら舎)にも執筆していますのでお手に取って頂ければ幸いです。
「栄養療法」と聞いて、制限が多そうでいやだなと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、オーソモレキュラー栄養療法の基本理念は体に必要な栄養素を理想的なレベルまで供給するというもの。
むしろ「体の分子の材料になるお肉をもっとしっかり食べましょう」というように食べて治すことを目指す療法ですから、ひもじい思いをすることはありません。
控えるのはせいぜい体に必要な栄養素の働きを邪魔する糖質と腸内環境を悪化させるカゼインとグルテンくらいです。
私自身もこの方法で完治し、沢山の人たちが花粉症克服に成功されています。
しかも花粉症だけではありません。他のどのようなアレルゲンや病原菌に対しても強い体を作ります。
オーソモレキュラー栄養療法が優れているのは、体を理想的な状態につくりかえていくので、様々な病気や症状の予防・改善に効果のあることです。
このように、
足りない栄養素をしっかり補給して芯から花粉に強い体をつくる。
これが当院のアプローチです。
患者様に今一番足りていない栄養素や量を判断するため、採血をし、通常の検査では行わない70項目を超える詳細なデータを出し、そこから患者様一人一人に必要な栄養素やその量を判断し、サプリメントを処方します。ですから、同じ花粉症でも患者様によって処方する栄養素や量は変わります。
また、枯渇している栄養素を補充する為、通常厚生労働省で言われている摂取基準を大幅に超える量を処方する場合もありますが、定期的に採血をすることで医師が体のバランスを見ていますのでご安心ください。
また、当院で利用しているサプリは私が監修しており、食品を基本として作られていますので食品の栄養を凝縮しているものと考えてください。
もともとは市販さているサプリで治療をしていた時期もありましたが、思った通りの効果がでないものもあり、体に作用する形で作られていないことが分かり、本当に治療にあった信頼できるサプリを自身で監修することにしました。
オーソモレキュラー栄養療法で花粉症に悩まされる人が日本から減り、体の芯から健康になる人が一人でも増えることを望んでいます。
初回基本プラン |
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52,800円 初回基本プランに含まれるもの ・詳細な血液検査+栄養解析レポート ・診察料 5回分 |
※追加検査が発生する場合があります。追加検査の料金の詳細などは診療料金をご覧ください。
月々のサプリ代 |
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2万円~6万円 |
アレルギー性鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー鼻炎(花粉症)に分類されます。
通年性アレルギー性鼻炎はダニ・真菌、ペットの毛などをアレルゲンとする即時型アレルギー疾患です。原因となるアレルゲンの多くはダニです。
通年性アレルギー性鼻炎の鼻症状はくしゃみ、鼻漏、鼻閉、鼻の痒みです。
鼻閉に伴う頭痛もみられます。鼻症状以外にも眼症状(痒み、充血、流涙)、皮膚の痒み、咽頭の痒み、咳喘息あるいは喘息の悪化などさまざまな症状を伴います。眼症状は花粉症より低頻度であるが、喘息やアトピー性皮膚炎の合併率が高く、喘息や皮膚の痒みは高頻度にみられます。
花粉症はスギやヒノキの花粉をアレルゲンとする即時型アレルギー疾患です。
花粉症の鼻症状はくしゃみ、鼻漏、鼻閉、鼻の痒みであるが、鼻症状以外にも眼症状(痒み、充血、流涙)、皮膚の痒み、咽頭の痒み、咳喘息あるいは喘息の悪化、睡眠障害、全身倦怠感などのさまざまな症状を伴います。
現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症だと言われています。
花粉症の症状が現れやすいのが、鼻と目です。鼻の三大症状と言われるのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。
こうした症状は、風邪と間違われやすいのですが、風邪であれば1週間程度で治るのに対し、花粉症は花粉が飛んでいる間は続くこと、さらさらとした水っぽい鼻水が流れることといった違いがあります。
一方、目の三大症状と言われるのが、目の充血、流涙、目がかゆいなどです。
このほか、のどの痛み、体がだるい、熱、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下するといった全身症状を伴うこともあります。
花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えられています。
これはわが国には全国の森林の18%、国土の12%をスギが占めているためでもあり、関東や東海地方ではスギが中心になります。
また、関西ではスギと並んでヒノキも植林面積が広いため、ヒノキも要注意です。一方、北海道にはスギやヒノキが少なくシラカンバ属(カバノキ科)が多いという特徴があります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりにしても、目のかゆみ、充血、流涙にしても、いずれも入ってきた花粉を取り除こうとすることで生じるアレルギー反応です。
花粉が目や鼻から入ってきて、体内の免疫システムによって「異物=敵」とみなされると、敵に対抗するための抗体(IgE抗体)がつくられます。このIgE抗体は花粉に接触するたびにつくられるため、少しずつ体内に蓄積されていきます。
蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が入ってきたときに、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質が分泌され、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状を起こすのです。
去年までは全然大丈夫だったのに急に花粉症になった・・・それは、これまでに蓄積されていたIgE抗体が一定量に達してしまったからなのです。
1月の花粉 | ハンノキ |
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2月の花粉 | スギ、ハンノキ |
3月の花粉 | スギ、ハンノキ、ヒノキ、シラカンバ |
4月の花粉 | スギ、ハンノキ、ヒノキ、シラカンバ |
5月の花粉 | カモガヤ、シラカンバ |
6月の花粉 | カモガヤ、オオアワガエリ、シラカンバ |
7月の花粉 | オオアワガエリ |
8月の花粉 | オオアワガエリ、ブタクサ、カナムグラ |
9月の花粉 | ススキ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ |
10月の花粉 | ススキ、ヨモギ、カナムグラ |
黄砂は、中国内陸部やモンゴルの砂漠地帯・黄土地帯から吹き上げられた多量の砂やちりが、偏西風にのって飛んできたものです。日本へ飛んで来る間に、そこへ大気汚染成分やカビ、細菌といったアレルギーの成分が付着します。
黄砂は花粉よりも粒子が細かく、吸い込むと肺の末端まで入ってしまうことから、花粉症をより重症化させる懸念があるとされています。
PM2.5とは直径が2.5μm以下の非常に小さい大気汚染物質です。成分としては炭素、硝酸塩、硫酸塩などのほか、二酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどの無機元素など。その小ささのため、吸い込むと気管支の奥まで入り込み、気管支炎などを引き起こす原因となります。
さらに炎症部位に花粉などのアレルギー原因物質が付着することで、花粉症もあわせて引き起こしてしまいます。
「花粉症かな?」と思ったら、自分で判断する前に、近くの医療機関におかかりください。
花粉症を起こしている原因植物も、症状の出方も人によってさまざまです。
まずは原因を探り、自分に合った治療方法を見つけることが大切です。
本当に花粉症なのか、花粉症であるなら何が原因なのかは下記の検査によってわかります。
花粉症の治療には、症状を抑える「対症療法」と、完全に治すための「根治療法」があります。
このほか、目の症状に困っている場合には、「点眼用抗ヒスタミン薬」「点眼用遊離抑制薬」「点眼用ステロイド薬」などが使われます。
手術はおおまかに3つの選択肢があります。いずれもかかりつけの耳鼻咽喉科・頭頚部外科の医師と相談して、症状と重症度に合わせて決めていきます。
みぞぐちクリニックは、東京都中央区八重洲に位置し、JR東京駅八重洲北口から徒歩4分の八重洲仲通りビル11階に位置します。
八重洲は東京都23区の中央区に位置し、千代田区・港区・台東区・江東区に接しており、患者様も多くご来院しています。
また、山手線の沿線上の方も多くいらっしゃり、品川区・目黒区・渋谷区・新宿区・文京区・台東区・墨田区・江東区などからも患者様は多くいらっしゃっています。
都内で遠い区でも、23区内では多く患者さんはいらっしゃっていて、大田区・世田谷区・杉並区・中野区・豊島区・荒川区・江戸川区からも毎月ご来院されています。
また東京都ではないですが、川崎市や横浜市など県外からも花粉症の患者様がいらっしゃっています。
花粉症の治療をお考えの方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングをご利用ください。
医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長