かなしばり | みぞぐちクリニック | 東京駅八重洲北口・日本橋駅5分

お悩み・疾患別治療 SYMPTOMS

かなしばり

かなしばりとオーソモレキュラー栄養療法

かなしばりとオーソモレキュラー栄養療法

かなしばりの原因のひとつとして栄養のトラブルが指摘されています。栄養療法を継続いただくことによって一般的な睡眠障害の多くが改善し、睡眠薬の減薬や断薬が可能となります。
その経過で、かなしばりを経験されている方もその症状の改善を実感いただいています。

かなしばりの症状と栄養や代謝のトラブルの関係については、血糖値の急激な変動(血糖値スパイク)が自律神経の乱れを引き起こし、動悸や手のしびれ、筋肉のこわばりといった身体症状や、イライラなどの精神症状を引き起こす可能性があります。
また、血糖値が急激に下がった場合には、脳にエネルギー源であるブドウ糖が不足し、集中力の不足や強い眠気に襲われることもあります。

就寝中の低血糖の状態では、血糖値の急激な変動によって交感神経が緊張し、全身のこわばり、動悸、手足のしびれやふるえ、さらには強い不安感、恐怖心、抑うつ的な気分など、多岐にわたる症状が現れかなしばりと言われる症状が生じます。
夜間の症状との関連では、寝つきが悪い、夜中に目覚めてしまう中途覚醒、就寝中に歯ぎしりがある、悪夢をよく見る、かなしばり症状がおこりやすい人は、夜間低血糖が関係している可能性があります。このような場合には、まずは夕食の糖質制限から始めることや、夜寝る前に少量のタンパク質や脂質を摂ることが推奨されます。

かなしばりとオーソモレキュラー栄養療法

栄養療法は、血糖値の安定化、必要な栄養素の充足、および自律神経の調整を目指すため、間接的に金縛りの予防や改善に寄与する可能性があります。特に、糖質の過剰摂取を避け、タンパク質を適切に摂取すること、そして血糖値を急激に上げない食事の摂り方(野菜から先に食べるなど)が重要かもしれません。

また、マグネシウムは、筋肉の弛緩に関わるミネラルであり、不足すると筋肉のこわばりを招く可能性があるため、マグネシウムの摂取も間接的に関連するかもしれません。
レム睡眠とノンレム睡眠のバランスの乱れもかなしばりの原因と考えられているため、グリシンやグルタミンなどのアミノ酸の摂取や、ビタミンB6を中心としてビタミンB群の適切な補充などもかなしばりの改善に期待される栄養素です。

みぞぐちクリニックでは、詳細な血液検査によってかなしばりやその他の睡眠時の症状の原因となる栄養のトラブルを評価し、食事の変更やサプリメントを用いて治療します。

かなしばりの治療料金(目安)

初回基本プラン
52,800円
初回基本プランに含まれるもの
・詳細な血液検査+栄養解析レポート
・診察料 5回分

※追加検査が発生する場合があります。追加検査の料金の詳細などは診療料金をご覧ください。

月々のサプリ代
3万円~6万円
かなしばりとオーソモレキュラー栄養療法

一般的な治療法

かなしばりとは

かなしばりは、睡眠中や目覚め際に意識ははっきりしているのに体が動かなくなる現象です。
強い恐怖や不安感を感じることがあり、しばしば悪夢を伴うこともあります。昔から日本では心霊現象やオカルトと結び付けられてきましたが、科学的に説明できる現象であり、睡眠麻痺とも呼ばれています。

かなしばりが初めて発症する平均年齢は14~17歳といわれています。特に10代から20代の若い年代で起こりやすい傾向があります。

かなしばりとは

かなしばりの症状

かなしばりによくある症状には、以下のようなものがあります。

  • 体が動かせない:目を開けて周囲の状況が認識できるが、体がまったく動かせません。
  • 呼吸困難感:息がしづらく感じたり、呼吸が浅くなることがあります。
  • 強い恐怖感:体が動かせないことにより、強い恐怖を感じることがあります。
  • 声が出せない:声を出そうとしても発声できないことが多いです。
  • 幻覚や視覚的体験:幽霊や人の気配を感じるなど、夢のような感覚を伴うことがあります。

これらの症状は通常数秒から数分程度で収まりますが、恐怖感が大きいため強い不安を感じることが多いです。

かなしばりの原因

かなしばりの原因

かなしばりは、主に以下のような要因によって引き起こされます。

レム睡眠中の覚醒

人間の睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠という二つの段階に分かれています。
ノンレム睡眠は深い睡眠で体が修復され、レム睡眠は夢を見る状態です。
レム睡眠中に脳が部分的に覚醒すると、意識ははっきりしているのに体が動かせないかなしばり状態になります。

ストレスと不規則な生活

過度なストレスや生活リズムの乱れは自律神経に影響を与え、睡眠サイクルが崩れたり眠りが浅くなったりします。
このような状態ではレム睡眠のタイミングで意識が覚醒しやすくなり、かなしばりが発生しやすくなります。特に、心理的な負担や精神的な不安感が大きいと、かなしばりの頻度が増す傾向があります。

睡眠障害の関連

かなしばりは、単独で発生することもありますが、他の睡眠障害と関連していることもあります。
例えば、ナルコレプシー(異常な眠気を伴う障害)やレム関連睡眠時随伴症(レム睡眠中に異常な行動が発生する症状)、悪夢障害(恐怖や不安を伴う鮮明な悪夢を繰り返す睡眠障害の一種)などがかなしばりを引き起こす原因となることがあり、専門医の受診、治療が推奨されます。

かなしばりのタイプ

かなしばりのタイプ

かなしばりのタイプには主に以下のようなものがあります。

タイミングによる分類
  • 入眠時かなしばり:眠りに入る直前や寝入りばなに発生。幻覚(幻視、幻聴)を伴うことも多く、現実と夢の区別がつきにくい場合がある。
  • 覚醒時かなしばり:眠りから目覚めるタイミング(特に朝方のレム睡眠時)に発生する。脳は既に目覚めているのに体の筋肉は動かせない状態。
発生頻度・背景による分類
  • 反復性孤発性睡眠麻痺:特定の病気や障害がないにもかかわらず、頻繁にかなしばりが発生するタイプ。特に若年層に見られ、過度なストレスや疲れが影響することが多い。
  • 疾患に伴うタイプ:睡眠障害やナルコレプシーなどの疾患に伴って起こる。
かなしばりの解消法と対策

かなしばりの解消法と対策

かなしばりは、恐怖感や不安を引き起こすため、その解消法や対処法を知ることが非常に重要です。

1.睡眠の質を改善する

かなしばりを予防するためには、睡眠の質を向上させることが重要です。睡眠環境を整え、質の良い睡眠を確保できるようにします。

  • 規則正しい睡眠時間を守る
  • 寝室を静かで快適な環境に整える
  • 就寝前にリラックスする時間を持つ
2.ストレスの管理

かなしばりはストレスが大きな原因の一つです。日中のストレスを減らすために、リラックス法を取り入れたり、十分な休息を取ることが効果的です。
瞑想や深呼吸法、ヨガなどのリラックス法が有効です。

3.食事に注意する

食事が睡眠に与える影響は大きいです。カフェインやアルコールを避け、寝る前には食べ過ぎないようにして睡眠に備えることが大切です。
また、リラックスを促進する食材を取り入れることも有効です。

4.適度な運動をする

適度な運動を習慣にすることで眠りが深くなりやすく、かなしばりの発生を予防できます。

また運動によって適度に疲れることで、入眠しやすくなり睡眠の質が向上します。
運動はストレス解消にも役立ち、心身のリフレッシュにつながります。

5.睡眠障害の治療

かなしばりが頻繁に起こる場合、睡眠障害が関与している可能性があります。
睡眠障害国際分類第3版に基づき、専門医に相談して適切な治療を受けることが重要です。

治療法には、認知行動療法や薬物療法を用いることがあります。

6.対処法

かなしばりが起こったときは、以下の対処法を試すことが有効です。

  • 深呼吸をする:恐怖感を和らげるために深く呼吸をし、リラックスを試みます。
  • 動こうとする:意識が戻ったら、指先や足先を動かすことを意識的に行い、体の感覚を取り戻します。
  • 目を閉じてリラックスする:かなしばりが続く場合は、無理に体を動かさず、目を閉じてリラックスを心がけます。
7.精神的なサポート

かなしばりが繰り返し起こる場合、精神的なサポートが必要になることがあります。
心配や不安が強い場合は、カウンセリングを受けることも一つの選択肢です。

記事執筆者

溝口徹 画像

医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長

溝口 みぞぐち とおる

所属・資格

  • 栄養解析医
  • 栄養解析レポート監修
  • 社)オーソモレキュラー栄養医学研究所 代表理事
  • 日本抗加齢医学会 評議員
  • 2018年国際オーソモレキュラー医学会 Hall of Fame
  • 2020年第2回日本オーソモレキュラー医学会総会 会頭
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