症例報告 CASE

20歳代女性 統合失調症

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After
After

患者データ

疾患
性別 女性
年齢 34歳 (初診時: 20歳)
具体的な症状

2007年大学在学中、幻覚妄想などの症状を発症。統合失調症の診断にて入院加療となった。
入院中、母親が投薬以外の治療法を検索しオーソモレキュラー療法を知り、母親のみ相談にて来院。
退院後速やかに受診することをお勧めし栄養療法が併用された。

初診時

投薬 リスペリドン:4㎎
フルニトラゼパム:2㎎
検査データ

基準値による解釈

・特に問題なし
・投薬による肝機能障害なし
・貧血なし


オーソモレキュラー療法による解釈

・潜在性鉄欠乏状態
・交感神経の緊張状態
・ビタミンB群、ナイアシンの不足
・血糖値スパイク

当院での栄養療法による治療

食事

血糖値の安定化をえるために従来よりも糖質摂取量を減らし甘いものは極力控えるようにした。さらに食間には、豆類やプロテインなどを摂取し低血糖を防いだ。
タンパク質代謝を適切におこなうため、肉、魚、玉子、大豆製品なを増やした。

投薬 退院後、栄養療法に理解のある精神科専門医からの処方に変更。
症状などから慎重に減薬を開始した。
サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄、ビタミンC、γリノレン酸など、医療用サプリメントで補充した。
検査

初期は4~6カ月毎、2年経過後は年1~2回の検査を行い栄養状態を把握

治療の経過

投薬 栄養療法併用し6ヶ月後から減薬を開始。
つねにその時に服用している処方量の10%を2~4週間かけてかけて減薬。
約2年かけて断薬。
具体的な症状

栄養療法併用後、午後の眠気の改善と集中力の向上を自覚。
就寝前の薬がなくても睡眠が可能となり、リスペリドンの減薬が進むにつれて大学の勉強も問題なく可能となる。
脳の機能とナイアシンの関係に興味を持ち卒業論文のテーマとして選択。
大学卒業後、管理栄養士の免許取得のため栄養学部修士課程に入学し管理栄養士免許取得。
現在は、医療機関にて勤務。

検査データ

解説

・通常用いる基準値による評価では栄養状態を評価することはできません
・オーソモレキュラー療法では、本来あるべき理想的な栄養状態と比較することで不足している栄養素を選択します。
・初診時の検査データからの情報
  ・交感神経の緊張
  ・潜在性鉄欠乏
  ・ビタミンB群不足
  ・ナイアシン不足
  ・血糖の乱高下
・栄養療法の継続によってこれらの問題が改善しています