症例報告 CASE

8歳男児 ADHD 過敏性腸症候群 アレルギー性鼻炎

※イメージ画像
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患者データ

疾患
性別 男性
年齢 8歳(発症時:4歳  初診時:6歳)
具体的な症状

・ささいなことで癇癪を起し、ときにパニック症状となる
・夜になるとハイテンションとなり兄弟喧嘩となる
・通年性のアレルギー性鼻炎と皮膚炎を繰り返し時に喘息発作
・幼少期より良い便のことはなく常に下痢

初診時

投薬 抗アレルギー剤: ブランルカスト
整腸剤: ミヤリサン

癇癪、イライラにたいして児童精神科の処方を服用したことがあったが興奮状態となりそれ以降は服薬なし

当院でのオーソモレキュラー栄養療法による治療

生活習慣

・小麦、乳製品の摂取制限
・肉、魚、玉子、豆類のローテーションにより新たなアレルギーの予防

投薬 抗アレルギー剤、整腸剤は、それぞれ症状に応じて調整
サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄、ビタミンC、ビタミンA/D、プロバイオティクスなどを医療用サプリメントで補充した
検査

6カ月毎の検査を行い栄養状態を把握

治療の経過

投薬 ■14ヶ月後の経過
・小児精神科からの投薬はなし
・抗アレルギー剤、整腸剤なし
具体的な症状

■14ヶ月後の経過
・オーソモレキュラー栄養療法により生まれて初めてバナナ状の良い便となる
・鼻炎、皮膚炎時に起こる喘息などは治癒
・多動、不注意、ネガティブな思考なども改善し友達とのトラブルがなくなる
・夕方から夜間にかけての興奮がなくなり、兄弟喧嘩が減った
・イライラ感が起こっても気分転換がとても早くなる

検査データ

解説

通常用いる基準値による評価では栄養状態を評価することはできません。
オーソモレキュラー栄養療法では、本来あるべき理想的な栄養状態と比較することで不足している栄養素を選択します。

■初診時の検査データからの情報
・交感神経の過緊張状態
・潜在性の鉄不足と鉄の利用障害
・ビタミンD不足
・ビタミンB群の不足

■14ヶ月後
・鉄不足や鉄利用が著しく改善しているが、通常の鉄不足の指標であるヘモグロビン値では評価ができない
・白血球数や割合などから自律神経が安定したことが分かる
・成長でカロリーが追い付いていない

サプリメントのリスク・副作用

サプリメントに含有されている各栄養素に対しておきるアレルギー
消化器症状(ムカつき、不快感など)

料金

初回基本セット(15歳以下) 44,000円+α(必要に応じて追加検査代)
サプリメント代 20,000〜62,000円/月
発達障害専用アカウント