症例報告 CASE

60歳代男性 疲労・不眠

※イメージです
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患者データ

疾患
性別 男性
年齢 60歳
具体的な症状

上場企業を経営 会議や会食が多い。
以前から高血圧、脂質異常症を人間ドックで指摘され薬を服用している。
睡眠薬を使う頻度が増えてきた。

初診時

投薬 ゾピクロン(アモバン)10mg 1錠 就寝前
エスタゾラム(ユーロジン)2mg 1錠 就寝前
検査データ

基準値による解釈

中性脂肪が高く軽度脂肪肝の疑い。
脂質を控えカロリー制限を中心とした食事指導。
血圧と睡眠障害に対してはそれぞれの投薬で対処。


オーソモレキュラー栄養療法による解釈

食後のみ血糖値が上昇する血糖値スパイクがあり、夕方の疲労感や眠気との関係が疑われた。
疲労、眠気、イライラなどとの関係が示唆された。

夜間の血糖値の変動が大きく眠りに影響している可能性がある。

中性脂肪が高くなる原因としてカロリーと糖質の影響が強い。

当院でのオーソモレキュラー栄養療法による治療

生活習慣

■食事
自宅での食事と外食に分け具体的に指導。
肉、魚、豆類などタンパク質を増やし、糖質は食事の最後に少量とることを基本とした。

■治療
利用できない糖質が脂肪となり中性脂肪が高値になっていたので、カロリー制限よりも糖質制限による中性脂肪の低下。
効果的なダイエットに成功。
血圧が低下し降圧剤不要。

不足している栄養素を積極的にサプリメントで補充。
GABA、セロトニンなどのバランスがとれるようになりメンタルの安定。

サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、亜鉛、ビタミンE、ビタミンC、DHA、プロテインなどを医療用サプリメントで補充した。

治療の経過

投薬 オロパタジン(アレロック)5mg ※抗アレルギー剤
具体的な症状

指導された食事を実践したところ夕方の疲労感や眠気がすぐに改善。
肉などはしっかり食べているにも関わらず徐々に体重が減りはじめ半年で4kgのダイエットに成功。
減量に伴い血圧が下がり高血圧の薬が不要となった。
社員などから、引き締まり、顔色がよいことを頻繁に言われ嬉しい。
ほぼ毎日睡眠薬を服用していたが、薬なしで自然に眠れることが増え5カ月を経過したころ薬が不要となった。
薬を飲んでも中途覚醒が多かったが、朝まで眠れるようになった。

検査データ

解説

通常用いる基準値による評価では栄養状態を評価することはできません。
オーソモレキュラー療法では、本来あるべき理想的な栄養状態と比較することで不足している栄養素を選択します。

初診時の検査データからの情報。
中性脂肪が高くHDLコレステロールが低値で動脈硬化のハイリスク。

栄養療法の継続によってこれらの問題が改善しています。

サプリメントのリスク・副作用

サプリメントに含有されている各栄養素に対しておきるアレルギー
消化器症状(ムカつき、不快感など)

料金

初回基本セット 52,800円+α(必要に応じて追加検査代)
サプリメント代 20,000〜62,000円/月