症例報告 CASE

53歳女性 うつ病

患者データ

疾患
性別 女性
年齢 53歳
具体的な症状

6ヶ月ほど前より強い疲労感を自覚。
社交的であったが人と会いたくないないなどの変化を自覚。
家事がほとんど行えない。
更年期症状と言われホルモン剤などを使用するも変化なし。
1日に何度か焦燥感やイライラ感が起こり、寝付けない、中途覚醒が増えた。

■心療内科での治療
更年期に伴ううつ病の診断
投薬治療

初診時

投薬 抗うつ剤:サインバルタ2錠、レスリン(50)1錠、
女性ホルモン
睡眠薬:レンドルミン1錠 
検査データ

基準値による解釈

肝機能、腎機能正常、コレステロール正常。
貧血もなく鉄欠乏は疑われない。


オーソモレキュラー栄養療法による解釈

隠れ貧血・・・貧血と診断されない鉄欠乏状態。
タンパク質代謝の低下。
ビタミンB群の不足。
乳酸代謝が低下しており疲労回復に支障。

当院でのオーソモレキュラー栄養療法による治療

生活習慣

タンパク質の摂取を増やす

投薬 症状などから慎重に減薬を開始した
サプリメント ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄など、医療用サプリメントで補充した

治療の経過

投薬 4か月後にはレンドルミン1錠不眠時のみ
具体的な症状

意欲がでて仕事の楽しさが戻ってきた。
たまに寝付けずレンドルミンを使用。
休日に出かけることが増えた。

検査データ

解説

一般的な基準値による評価では、初診時は全て基準範囲となり問題点は指摘れない。
高タンパク、低糖質の食事指導と、ビタミンB群、ナイアシン、ヘム鉄などをサプリメントで補充することによって検査データに変化を認めている。

6ヶ月後のデータでは総コレステロールのみが基準値を超えているが、他のデータは基準範囲内にとどまっているため、基準範囲を基にするデータの解釈では、初診時と6ヶ月後のデータの違いを評価することができない。
オーソモレキュラー栄養療法では、6ヶ月後の検査データは栄養状態の著しい改善を確認することができる。

サプリメントのリスク・副作用

サプリメントに含有されている各栄養素に対しておきるアレルギー
消化器症状(ムカつき、不快感など)

料金

初回基本セット 52,800円+α(必要に応じて追加検査代)
サプリメント代 20,000〜62,000円/月