溝口徹の栄養療法ブログ DOCTOR BLOG

2022.03.12

生肉で育ったスタッフの愛犬

クリニックのメルマガやInstagramをご覧くださっている方はご存知の方もいらっしゃると思いますが最近クリニックの事務所にスタッフの愛犬が登場しています。

この子達は飼い始めた時から生食や肉食中心で育てられたわんちゃん達です。
その引き締まった身体は見事で、特に胴体の動きが本当にしなやかです。ジャンプ力も素晴らしくぴょんぴょん飛び跳ねています。
何度か話した事がありますが以前、獣医師会から講演の依頼を受けた事があります。
犬のアトピーや喘息などの慢性疾患に生肉を食べさせると治ってしまうという事で色々調べて僕の所にたどり着き依頼を頂いた経緯があります。
犬の祖先はオオカミであり何世代遡ってもきっと、穀物を食べたりはしてきていなかったと思います。
最近ではビーガンドックフードなども出てきているようで、犬は肉食という認識が広まってきている一方で元を辿ると地球環境などを問題視した食事が健康食と認識され広まってきているなと感じています。
身体の仕組みにあった食事と思想や環境問題などを取り込んだ食事方法はまたちょっと違う物だと思っています。

ここで食事に関する面白い話が聞けました。
スタッフの愛犬の一匹は赤ちゃんの頃に骨折をしてしまったそうです。
成長期の骨折でしかも、折れた場所は成長板という手術の難しい箇所だったそうです。無事に手術は成功し、絶対安静の為、長期の入院が必要とされました。手術してもらった病院は食事の持ち込み不可で病院で用意したフードを食べてもらうとの事だったので、最短日数で退院させ掛かり付けの病院に移し、移転先も大きな冷蔵庫はないとの事で、毎朝生食の食事を届けに行ったそうです。
さらに、きっと通常より回復は早いはずだ!と経過診察の時期を早めてレントゲンを撮るように獣医師に言ったそうです。獣医師もうるさい飼い主だな感を満載にだし渋々レントゲンを撮ったそうです。するとどうでしょう驚く速さで回復していて、手術時に入れていたボルトはすべて骨に埋もれてしまっていたそうです。
本来はそのボルトは途中で抜く予定だったようですが、万が一残っても支障のない入れ方をしているとの事でそのまま残しておく事になったそうです。
ボルトが残ったのは良かったのか悪かったのか分かりませんが、驚異のスピードで回復し今では思いっきり走っています。
栄養と体が深く関係しているのは患者さんを診ていても日々実感していますが、栄養との関係がよく分かるヒストリーですね。
犬や猫ちゃん達も今では生活習慣病やシニアでの認知症などのトラブルが問題になってきています。
美味しそうに食べているからOKなのでしょうか?
家族同然のペットたちもいつまでも元気で健康でいてほしいですよね。
ちなみにこの子達は肉食のほかにNBxやUDHAも食べているようです。
この子達の将来はどうなっていくのか楽しみですね。

 

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