この講演の資料作りで、”不安”について世界中で使われ信頼度の高いMSDマニュアル(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/)で調べていました。
そこには『不安は、危機に備えて機能を向上させるのに役立つための適応反応』と記されていました。不安は少なければ少ないほど、できたらゼロにしたい感覚と思いがちですが、役立つための適応反応なのです。
それでも不安症状は、多くの心のトラブルで起こる共通の症状であり睡眠障害にもつながる辛い症状です。不安障害や睡眠障害では、脳内のGABAの働きを良くするタイプのお薬が使われます。とても良く効くのですが、耐性ができやすく服用量が増えたり、依存ができやすいためにやめられなくなるのが特徴です。
オーソモレキュラー栄養療法を継続される患者様には、長年服用していた抗不安剤や睡眠薬などを順調に断薬することができる方が多くいらっしゃいます。脳内でのGABAの合成と栄養の関係を理解して応用することで、まずお薬がより効果的に効くようになるため減薬~断薬が可能になります。
次回から、数回に分けて脳内のGABAをどうやって増やして不安に対抗するかについてお伝えしようと思います。
・冷や汗がでる
・急に気持ち悪くなる
・強い空腹感を覚える
・寒気がする
・動悸がする
・手足がふるえる
・目がちかちかする
・力が抜けた感じがする
・頭痛
・不安感
・ぼーっとする
・眠気
・異常な行動(夜間知らずに食べ物を食べているなど)などなど
これらの症状は1日の血糖の動きが関係している事が多くあります。
通常血糖値は食べ物や飲み物に含まれる糖質の摂取によって上昇し徐々に空腹時の血糖値まで低下します。
その動きは80-140mg/dlに調整するよう体のシステムがあります。低血糖症は糖尿病の診断がつく状態ではないものの血糖値の調整が80-140mg/dlの範囲では難しくなり、血糖値が高くなりすぎたり、低くなりすぎたり、急激な血糖の変動を起こすようになっている状態の事を言います。
また血糖値は多くのホルモンを分泌し常に80-140mg/dlの間に保つよう常に調整されています。
その為、低血糖の症状を訴えて通常の医療機関を受診してもその時には血糖値は正常値に戻っている為、異常なしとされる事が多い事も大きな特徴です。
血糖値の変動には自律神経であるホルモンが関わっている為、低血糖症の方は自律神経の乱れを感じる方が多く、低血糖症に限らず血糖値を安定させる事は健康を維持するのに必須と言えますね^^
また、低糖質な食事をする事で起こりがちなカロリー不足による低血糖症状。良質な脂質でカロリーを摂取する事で防ぐ事が出来ますので糖質を抑える時は脂質を取る事を意識してみてください^^
さらに詳しい低血糖症についてはHP疾患別ページに記載していますのでよろしければご覧ください^^
https://mizoclinic.tokyo/symptom/6916/
◇グルタミンの不思議◇
http://rthomolecule.jugem.jp/?day=20060529