アトピー | みぞぐちクリニック | 東京駅八重洲北口・日本橋駅5分

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アトピー

アトピーとオーソモレキュラー栄養療法

アトピーに対するオーソモレキュラー栄養療法

アトピー性皮膚炎にたいするオーソモレキュラー栄養療法は、従来のステロイド外用薬や抗アレルギー薬の内服治療とは大きく異なります。

アトピー性皮膚炎に独特の皮膚の変化には、皮膚細胞の角化異常があります。
皮膚の角化が正常に行われている状態では、しっとりと水分を保ち、カサカサと皮膚がはがれることがありません。

また角化が正常な状態では、皮膚のバリア機能が働いているため、外界の刺激やアレルゲンなどによっての影響を受けにくくなります。

皮膚の角化の正常化には、皮膚細胞のターンオーバーを正常化することが重要であり、亜鉛やビタミンAが重要な栄養素になります。

また皮膚には常在菌があり、その菌のバランスを保つことは皮膚の状態を保つためにも重要な要素です。そのためには皮膚に抗菌ペプチドという分子が分泌されます。抗菌ペプチドは、ビタミンDの作用によって合成されるためビタミンDの適正化も重要になります。

また腸内環境の悪化とアトピー性皮膚炎の増悪には深い関係があり、腸内環境をととのえることも大切です。

院長の溝口自身も、幼少期から40歳頃までアトピー性皮膚炎に悩んでいた経験もあり、オーソモレキュラー栄養療法による効果を経験しています。

オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査によって必要な栄養素の種類と量を決めますが、アトピー性皮膚炎の栄養療法でよく選択される栄養素は下記になります。

  • 亜鉛
  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • コンドロイチン

アトピーの治療料金(目安)

初回基本プラン
52,800円
初回基本プランに含まれるもの
・詳細な血液検査+栄養解析レポート
・診察料 5回分

※追加検査が発生する場合があります。追加検査の料金の詳細などは診療料金をご覧ください。

月々のサプリ代
3万円~6万円

一般的な治療法

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織という3層からできています。

真皮
最も外側にある薄くて丈夫な層で、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防いでいます。

中途覚醒
皮膚に弾力と強さを与えており、真皮内には皮脂腺や汗腺、血管などがあります。

皮下組織
皮下脂肪の層で体を外気から守り保護する役割と、エネルギーの貯蔵部位としての役割を果たしています。

この皮膚の組織が正常に働くことで、外界の刺激や乾燥から体を保護するバリア機能を果たしています。

アトピー性皮膚炎は、さまざまな理由でこの皮膚のバリア機能が弱くなり、炎症を引き起こしてかゆみを伴う湿疹を繰り返す病気です。
かゆみがあるため、無意識のうちに掻いて更に皮膚のバリア機能が低下するという悪循環になりやすいです。

アトピー性皮膚炎の症状

皮膚の内部で炎症が起こり、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返します。
皮膚が赤くなり、表面がザラザラとして、炎症が強くなると硬くゴワゴワしたり、腫れてジクジクして液が出たりします。
かゆみで無意識のうちに掻くと、炎症やかゆみが広がりやすい状態になります。

アトピー性皮膚炎の重症度について

皮疹の面積と炎症の強さで重症度が分類されます。

軽症 面積にかかわらず皮膚に軽度の赤みや乾燥だけが認められる状態
中等症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積のおよそ10%未満に認められる状態
重症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積のおよそ10%以上で30%未満に認められる状態
最重症 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上に及ぶ状態。皮疹は面積より個々の皮疹の重症度が重要視される。
アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎が出やすい部位

年齢によって湿疹の出やすい部位が変化します。

乳児期
頭部、頬、口のまわり、頸部や耳の付け根などが多く、悪化してくると全身に広がっていきます。

幼児期・学童期
頸部、肘や膝の裏、手首、足首などの関節に出やすくなります。

思春期・成人期
顔まわり、頸部、胸部、背部など。衣服が擦れて刺激を受けやすい部位にも出現します。

アトピー性皮膚炎と遺伝

アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患はアトピー素因という遺伝を持っている人に選択的に発症するとされています。
日本人の30%がアトピー素因を持っているといわれますが、すべての人にアトピー症状が出るわけではありません。

また、症状を悪化させる要因としては、冬場の乾燥、夏場の気温上昇、ストレス、不規則な生活などがあげられ、遺伝だけですべてが決まるわけではありません。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつで、ハウスダストや食物などアレルギーの原因となる物質が皮膚の内部に侵入して炎症やかゆみを引き起こしていると考えられます。
バリア機能が正常に働いている皮膚は、アレルギーの原因物質の侵入をブロックできますが、炎症によりバリア機能が低下すると原因物質が侵入しやすくなります。
また、皮膚内部の水分が外部に逃げて乾燥しやすくなります。

アトピー性皮膚炎の診断

アトピー性皮膚炎の診断

アトピー性皮膚炎の診断は下記の3点がチェックされます。

  1. 強いかゆみがあるか
  2. アトピー性皮膚炎の特徴的な皮膚症状、発生部位かどうか
  3. 症状が慢性的であり、良くなったり悪くなったりを繰り返しているか。

接触性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、あせもや乾癬(かんせん)など、他の皮膚疾患と鑑別して判断します。(合併することはあります。)

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療

薬物療法、スキンケア、生活環境の見直しで症状の改善をはかります。

薬物療法

塗り薬
大きく分けて保湿剤、炎症を抑えるステロイド剤、免疫抑制剤などがあります。

※ステロイドについて
ステロイドは体内で作られる副腎皮質ホルモンのことを指し、抗炎症作用、免疫抑制作用、骨代謝、糖やタンパク質の代謝などさまざまな働きを持っています。
ステロイド薬は血管収縮作用の強さによって、5つのランクに分類されています。
細かく分類されている理由は、体の部位によって皮膚からの吸収されやすさが違うためです。
必要な量を必要な範囲に使用し、長期間連用しないようにすることが大切です。

内服薬
かゆみを抑える抗アレルギー薬、ステロイド剤などがあります。

スキンケア

皮膚のバリア機能を保つためにシャワーや入浴で皮膚を清潔に保ちます。
やさしく汚れを落とした後は、うるおいのある状態を保つためにしっかりと保湿ケアをします。

生活環境の見直し

日常生活の中でストレスや発汗、ハウスダストやダニなどアトピーを悪化させている因子をできる限り除去していきます。

記事執筆者

溝口徹 画像

医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長

溝口 みぞぐち とおる

所属・資格

  • 栄養解析医
  • 栄養解析レポート監修
  • 社)オーソモレキュラー栄養医学研究所 代表理事
  • 日本抗加齢医学会 評議員
  • 2018年国際オーソモレキュラー医学会 Hall of Fame
  • 2020年第2回日本オーソモレキュラー医学会総会 会頭
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