起立性調節障害 | みぞぐちクリニック | 東京駅八重洲北口・日本橋駅5分

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起立性調節障害

起立性調節障害へのオーソモレキュラー栄養療法

起立性調節障害へのオーソモレキュラー栄養療法

起立性調節障害にかぎらず多くの疾患が症状からの診断によって病名が決められます。

起立性調節障害においても、チェックリストがあり3つ以上当てはまるときに起立性調節障害を疑うことになります。
さらに起立による血圧の変動などをチェックすることがありますが、現状では症状からの診断になっていることが多くなっています。

下記の項目のうち3つ以上が当てはまるときは、起立性調節障害を疑います。

いずれにしても、なぜチェックリストにあるような症状が起こってしまうのか?その根本的な原因については対応がなく診断と治療になってしまいます。

さてここで、起立性調節障害の後発年齢などを見てみましょう。

起日本学校保健会:平成22年度児童生徒の健康状態サーベイランス

小学校高学年から男女とも起立性調節障害の生徒が増えます。そして中学、高校になると男女差が大きくなり女子の方が多くなります。
この時期、子供達にはなにが起こるのでしょうか?急激な身長の伸びと女の子には月経が重なります。
さらに男女とも運動などをしていると、体にとって栄養素の必要量が多い時期になります。

また鉄欠乏を疑うときのみぞぐちクリニックで用いているチェックリスを見てみましょう。

鉄欠乏の症状チェックリスト

起立性調節障害のチェックリストにあるものと同様の内容の症状が多く含まれていることに気づくと思います。
子供たちの成長期には大量の鉄が骨の成長に利用され鉄が不足します。さらに女の子には月経が重なり鉄欠乏は深刻になってしまいます。
そして大きな問題点は鉄欠乏と鉄欠乏性貧血の違いを普通の医療機関では区別して診断していないことです。

海外では、鉄欠乏をIron deficiency(ID)、鉄欠乏性貧血をIron deficiency anemia(IDA)と区別して診断しています。
つまり起立性調節障害の子供たちに血液検査をしたときに、鉄欠乏(ID)があるのに、鉄欠乏性貧血(IDA)でないため鉄が足りていると誤って判断されてしまうということになります。
さらにこの時期には、ビタミンB群の不足も多く起こりやすいため、鉄欠乏とビタミンB群の不足は起立性調節障害のお子様に多くみられる栄養の問題です。

オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査をおこなうことで鉄欠乏やビタミンB群の不足だけでなく睡眠のトラブルの原因になる栄養的な問題点を検査し対応することになります。

環境を整え学校や友達からの理解をしてもらっても、朝起きることができるようにはなりません。
また身体の倦怠感や集中力の低下なども改善することはありません。
小学校高学年から中学、高校の大切な時期、楽しく学校生活を行いたのしく友人との時間を過ごしていただきたいものです。

みぞぐちクリニックでは、オーソモレキュラー栄養療法によって根本的な原因を探り対策することで多くの患者さんの改善に貢献しています。

起立性調節障害へのオーソモレキュラー栄養療法

料金(目安)

初回基本プラン
52,800円
初回基本プランに含まれるもの
・詳細な血液検査+栄養解析レポート
・診察料 5回分

※追加検査が発生する場合があります。追加検査の料金の詳細などは診療料金をご覧ください。

月々のサプリ代
3万円~6万円

一般的な治療法

起立性調節障害とは

起立性調節障害とは

自律神経の働きが悪くなり、立ったときに身体や脳へいく血流が低下する病気です。

自律神経は内臓の働きなどさまざまな機能を調整しており、自分の意思でコントロールできません。
起床が難しい、立ちくらみを起こすなど午前中に症状が強く、午後から回復することが多いのが特徴です。

一般的な診察や血液検査ではほとんどの場合、異常を認めません。

小学校高学年から中学生、高校生、10~16歳くらいの思春期に起こることが多いです。
また、春や秋など季節の変わり目に症状が強く出やすくなることが知られており、気圧の変化なども影響すると言われています。

起立性調節障害の症状

起立性調節障害の症状

下記の項目のうち3つ以上が当てはまるときは、起立性調節障害を疑います。

症状は立っていると強くなり、横になると軽減する傾向があります。
また、睡眠障害や動悸、低血圧、鉄分不足などを併発する場合もあります。

起立性調節障害の症状

起立性調節障害の原因

自律神経が乱れて、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることにより、立ち上がったときに血圧が急激に低下して、めまいやふらつきなどの症状が現れます。
自律神経が乱れる原因として、成長期のホルモンバランス、ストレスや人間関係などの精神的な要因、体質など遺伝的な要素などが挙げられます。

起立性調節障害の症状

起立性調節障害の診断、種類

上記の症状チェックリストで3つ以上当てはまる場合は起立性調節障害を疑います。

他に鉄欠乏性貧血、てんかんなど同様の症状を起こすような基礎疾患が疑われるときは、鑑別のために検査をします。

起立性調節障害の検査

新起立試験(ODテスト)

安静時、起立後の時間ごとの血圧や心拍数を計測し、どれくらいで血圧が戻るか、サブタイプが何かなどの診断をする検査です。
サブタイプにはいくつか種類があります。

  • 起立直後性低血圧:起立直後に一過性の強い血圧低下があり、強い立ちくらみと全身倦怠感が起こります。起立性調節障害のほとんどがこのタイプです。
  • 体位性頻脈症候群:起立時の血圧低下はなく、頻脈とふらつき、動悸、冷汗などの症状があります。
  • 血管迷走性失神:起立中に突然血圧が低下し症状が出現します。発作時に顔面蒼白、冷汗、徐脈などの症状の他、けいれん発作を起こす場合もあります。
  • 遷延性起立性低血圧:起立直後の血圧は正常ですが、起立状態が続くとともに徐々に下降します。動機や倦怠感、頭痛などを感じ、失神することもありますが、頻度はあまり多くありません。
  • 起立性脳循環不全型:起立中の血圧心拍変動は正常内ですが、起立中に脳血流が低下してさまざまな症状が出現します。診断には特殊な装置を必要とするため、一部の医療機関でしか検査できません。
  • 高反応型:起立直後に一過性の著しい血圧上昇を起こし、それに伴ってさまざまな症状が出現します。こちらも診断には特殊な装置を必要とするため、一部の医療機関でしか検査ができません。
ヘッドアップティルト試験

より正確な診断をするための検査で、ティルトテーブルという装置を使います。
ティルトテーブル(検査台)の上で安静にして、テーブルの角度を上げて自動的に立位をとり、血圧や脈拍の変化をみて自律神経の働きを調べます。

起立性調節障害の治療法

起立性調節障害の治療法

疾病に対する理解

朝起きられない、疲れてやる気が起きない、不登校などに対して周囲から怠けていると思われることがあります。
無理やり起こそうとしたり、叱責することで親子関係が悪化することも少なくありません。

10代で症状が出る場合が多いため、本人、保護者に疾患の説明を詳しく行い、家族や学校側が病気をきちんと理解して、「努力や気持ちの持ちようで治るものではない」ことを知って接することが大切です。
必要に応じて、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談しながら治療を進めることがあります。

日常生活上の工夫

日常生活の動作や習慣を工夫をすることで、症状が起こりにくくなります。

  • 立つときは、頭を下げてゆっくり起立する
  • 毎日30分程度の歩行をして筋力低下を防ぐ
  • 長時間の起立はできるだけ避ける
  • 夜は眠くなくても早めの就寝を心掛け、睡眠リズムを整える
  • 水分をしっかり摂り血圧を安定させる
  • 心理的ストレスを減らす
薬物療法

生活習慣の改善をしても日常生活が難しい場合は薬を使うことがあります。
末梢血管を収縮させ起立直後の血圧低下を軽減させる薬や、上半身や脳への血流を確保する薬、その他症状に合った薬を用います。
漢方薬の半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯などを用いることもあります。

記事執筆者

溝口徹 画像

医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長

溝口 みぞぐち とおる

所属・資格

  • 栄養解析医
  • 栄養解析レポート監修
  • 社)オーソモレキュラー栄養医学研究所 代表理事
  • 日本抗加齢医学会 評議員
  • 2018年国際オーソモレキュラー医学会 Hall of Fame
  • 2020年第2回日本オーソモレキュラー医学会総会 会頭
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