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オーソモレキュラー栄養療法 (旧 新宿溝口クリニック)

みぞぐちクリニック

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お困りの症状 SYMPTOMS

うつ・パニック障害

まだ日本ではあまり知られていないオーソモレキュラー栄養療法ですが、実は1960年代から北米で始まり世界中で行われてきた治療法です。

しかもこの治療法は、精神科領域の疾患の治療から始まりました。このような経緯からもうつ病やパニック障害にたいしても、長い歴史と多くの実績があることを理解いただけると思います。
うつ病、パニック障害、統合失調症、不眠症などは、投薬中心の治療が行われています。また症状ごとに多くの薬剤が用いられる多剤併用療法が多く、日本の精神科治療の特徴ともなってしまっています。

そのため辛い症状が本来の疾患によるものか、薬剤による副作用であるのか判断が困難なことも多くあります。

脳のカロリー消費

脳は体重の2%程度の重さですが、エネルギー(カロリー)消費は、全体のおよそ20%にもなります。

つまり脳は大変な大食漢であり、エネルギー源となるブドウ糖やケトン体を大量に消費するのです。エネルギーを消費するためには、細胞内では大量のビタミン、ミネラルなどが必要になり消費されます。
特に需要が高まるのはビタミンB群とヘム鉄です。この二つの栄養素は、脳だけでなくエネルギー消費が激しい細胞や組織では大量に必要になるのです。
オーソモレキュラー栄養療法の基本的な考え方に、ある組織や臓器のトラブルはその部位で消費する栄養素の不足が関係するというものがあります。

この栄養素の不足とは全身的な欠乏状態になることではなく、その組織や臓器が全身の欠乏よりも早い時期から栄養素の不足によって障害を受けるということです。
つまりビタミンB群やヘム鉄の不足は、全身的なこれらの栄養素の欠乏症が生じる前から、脳の機能に支障を生じるということです。

心や精神のバランスと栄養素

科学が発達した現代でも、心や精神の調節がどのようにおこなわれているのか完全に解明されていません。

抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など心療内科や精神科では多くの薬が処方されていますが、どの薬もうつや不安などの症状が起こる仮説に基づいて作られたものです。
毎年多くの精神科領域の薬が開発されているにもかかわらず、うつ病の患者数は増え続けていることからも脳の機能については不明なことが多いことが分かります。

心や精神のバランスは、脳内の神経伝達物質のバランスによって調整されているというのが有力な仮説であり、多くの薬もその理論に基づいて開発されています。(図1)
セロトニンの不足は抑うつ傾向をもたらすことが知られています、GABAの不足は睡眠のトラブルや不安症状を引き起こすと理解されています。これらの脳内で作用する神経伝達物質は脳内で合成され脳内の神経細胞で作用します。

食材から摂取されたタンパク質が消化吸収を受けアミノ酸まで分解され血液に含まれ脳をはじめ全身の臓器に運搬されます。
血液脳関門を無事に通過した数種類のアミノ酸は、鉄やビタミンB群の助けによって心や精神のバランスをとるために必要な精神伝達物質に脳神経細胞内で合成されます。(図2)

つまりタンパク質の不足やビタミンB群や鉄の不足は、脳内神経伝達物質の円滑な合成を阻害することになります。脳は大量のエネルギーを消費するためにビタミンBやヘム鉄が減りやすい特徴がありました。
これらの栄養素が不足すると心や精神のバランスに必要な神経伝達物質の合成にも支障が生じるのです。

オーソモレキュラー栄養療法における脳の特徴

脳は40%がタンパク質、60%が脂質でできています。他の臓器に比較して脂質の割合がとても高い特徴があります。
そして脳を構成する脂質のうち約50%がコレステロールであり25%がDHAというω3系の脂肪酸になります。この割合も他の組織や臓器に見られない脳の特徴です。

コレステロールは食材からの供給よりも自前で合成する量の方が多く、脳に含まれるコレステロールも脳内における自前の合成に依存します。ところがDHAは必須脂肪酸と言われるものの1種であり、自前で合成することができないため食材などから摂取する量に依存することになります。
オーソモレキュラー栄養療法の基本となる考え方は、その臓器に多く含まれている栄養素の不足の影響を受けやすいというものでした。
つまり脳はコレステロールの合成が落ちてしまうような栄養状態と必須脂肪酸のDHAの摂取不足にとても弱いのです。

コレステロールの合成は、十分なカロリーの供給が第一です。
そしてDHAについては、摂取する量を増やすだけでなく、ω6系の必須脂肪酸との摂取の割合を変えることも重要です。

このようにオーソモレキュラー栄養療法では、食事やサプリメントを用いて脳におけるエネルギー産生を十分に行い神経伝達物質のバランスを保ち、脳が必要とするDHAなどを供給することなどを行います。

実際には、各患者さんの血液検査データから必要な栄養素の種類と量を選択することになります。日本の精神科医療では、薬に頼るばかりに諸外国と比較して多剤併用になることが多く、薬の副作用に苦しまれている患者さんが多くいらっしゃいます。オーソモレキュラー栄養療法との併用で、症状を安定させながら減薬や断薬に取り組むことができることが多くあるのです。

図1

図2

オーソモレキュラー的、症状と使用する栄養の関係について

  • 疲れやすい ⇒ 鉄、ビタミンB群、ナイアシン
  • 眠りのトラブル ⇒ 血糖値スパイク、ビタミンB群、マグネシウム
  • 意欲の低下 ⇒ 糖質依存、タンパク質、ビタミンB群、ナイアシン、鉄
  • 不安、パニック ⇒ 血糖値スパイク、ビタミンB群、ナイアシン、DHA
  • 幻聴や妄想 ⇒ ビタミンB群、ナイアシン、DHA

腸と脳の関係について

腸脳相関といわれるように、脳の機能のトラブルと腸のトラブルには深い関係があります。
脳内ホルモンのほとんどは腸にも存在し、腸のトラブルはダイレクトに脳のトラブルを引き起こします。

オーソモレキュラー栄養療法では、脳のトラブルと思われる症状の改善のために、積極的に消化管の機能を改善させることを優先することがあります。
ピロリ菌の除菌をしたただけで、長年苦しんでいた抑うつ感が改善したこともあります。

オーソモレキュラー的、症状と使用する栄養の関係について

  • 便秘 ⇒ 食物繊維、プレバイオティクス、プロバイオティクス
  • 下痢 ⇒ グルタミン、プレバイオティクス、プロバイオティクス
  • 消化不良 ⇒ 消化酵素、グルタミン
  • リーキーガット症候群 ⇒ グルタミンなど 正しい評価によって異なります