男性更年期障害にたいして血中テストステロン値が低下しているときには、テストステロンのホルモン補充療法がおこなわれます。
この治療によって様々な症状が改善される患者さんはいらっしゃいますが、血中濃度が適正化されても症状に変化がない場合も多くあります。
またホルモン補充をやめてしまうと、ホルモン濃度も低下し症状が再燃することも多くあります。
オーソモレキュラー栄養療法では、通常の栄養解析検査に追加してテストステロンを測定するだけでなくDHEA、血中脂肪酸分画などを追加して測定します。
それらは男性のテストステロンの合成やストレスにたいする影響を評価することができるためです。
テストステロンや精子の合成には亜鉛が重要であることは知られていますが、その他に共通する栄養素が脂質になります。
テストステロンはステロイドホルモンと言われるホルモンの一種でありコレステロールが原材料となります。また精子にはコレステロールの他にDHAが必要となります。
コレステロールからは多くのホルモンが合成され、その代表がコルチゾールです。
コルチゾールはストレスを感じたときなどに合成されるため、ストレス下ではコレステロールがコルチゾールの合成に使われてしまうためテストステロンの合成が阻害される可能性があります。またストレス下では、ビタミンB6やパントテン酸などのビタミンB群も消費されますが、これらもテストステロンの合成には必須となります。
オーソモレキュラー栄養療法では、詳細な血液検査を行い栄養状態を詳細に評価するだけでなくストレスの影響も評価し適切な栄養素を選択することによって男性更年期の患者様へアプローチします。
初回基本プラン |
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52,800円 初回基本プランに含まれるもの ・詳細な血液検査+栄養解析レポート ・診察料 5回分 |
※追加検査が発生する場合があります。追加検査の料金の詳細などは診療料金をご覧ください。
月々のサプリ代 |
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3万円~6万円 |
40歳を過ぎた頃からみられる、なんとなく不調を感じる、突然の発汗、ほてり、情緒不安定などの症状をまとめて更年期障害といいます。
更年期障害は女性のものと思われがちですが、男性にもみられます。
一般的に男性ホルモンは、中年以降、加齢とともに穏やかに減少していきます。
男性ホルモンの減少によって起こるものを加齢性腺機能低下症またはLOH症候群といいます。
減少の速さや度合い、時期は個人差が大きく、男性更年期障害は40代以降どの年代でも起こる可能性があります。
女性の更年期障害はホルモンのバランスが安定してくると落ち着いてくることも多いですが、男性更年期障害は長期にわたって症状が続いたり、60代、70代になってから症状が出てくる場合もあります。
身体症状、精神症状などさまざまな症状が起こります。
身体症状:冷え、動悸、発汗、ほてり、頭痛、記憶・集中力の低下、全身の倦怠感、筋肉痛、肥満、めまい、耳鳴り、頻尿、関節痛、性欲低下、勃起障害(ED)、射精感の消失など
精神症状:意欲の低下、不安、パニック、憂うつ、イライラ、睡眠障害、情緒不安定、神経過敏など
特に男性の場合、勃起障害(ED)の心理的影響が大きく、性機能の衰えが自信喪失につながり、気分の落ち込みやうつに拍車をかけていると思われます。
男性ホルモンであるテストステロンは、男性の性的機能、筋肉量、骨密度、精神的な健康に影響を与える重要な役割を果たしています。
テストステロンが減少することによりさまざまな症状が起こることがわかってきました。
血液検査をして、血液中のテストステロン値がそれほど低下していない場合は漢方薬や症状に合わせた薬の処方、テストステロン値が低下している場合は男性ホルモン補充療法が選択されます。
また、日ごろの生活習慣の見直しも並行して行っていきます。
医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長