冬季うつとオーソモレキュラー栄養療法
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一般的な治療法
冬季うつとは
冬季うつは、季節性感情障害(SAD)の一種で、主に秋から冬にかけて発症し、春になると回復することが多い気分障害です。
季節型うつ、ウインター・ブルーと呼ばれることもあります。
一般的なうつ病とは異なり、過眠や過食が特徴で、特に炭水化物や甘いものを欲する傾向があります。
特に高緯度地域で発症率が高いことが知られています。
反復性うつは、治療後も再発を繰り返すうつ病で、特定の季節に症状が現れることがあります。
冬季うつもこの一形態とされることがあります。
冬季うつの症状
冬季うつの症状は以下の通りです。
気分の落ち込み
冬になると憂うつな気分が続きます
過眠
寝ても寝ても眠い状態が続きます
過食
特に炭水化物や甘いものを食べ過ぎる傾向があります
体重増加
食欲が増え、体重が増えることがあります
エネルギーの低下
疲れやすく、活動意欲が減少します
冬季うつの原因
冬季うつは、主に日照時間の不足が原因とされています。
秋から冬にかけて日照時間が短くなることで、脳内のセロトニン分泌量が低下し、これが感情のコントロールに影響を与えます。
冬季うつの治療法
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太陽光を浴びる
冬季うつの治療法には、太陽光を浴びることが効果的で、特に朝の光を浴びることが有効です。
朝に2500ルクス以上の光を浴びることでセロトニン分泌が促進され、体内時計がリセットされます。
セロトニンは「幸せホルモン」として知られ、ストレス軽減や良好な睡眠に寄与します。
晴れた日には屋外で30分程度の日光浴が推奨されますが、曇りや雨の日でも1時間以上屋外で過ごすことで効果が得られます。
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高照度光療法
高照度光療法も有効で、人工的な光を使用してセロトニンの量を増やし、体内リズムを整えることができます。
この治療では専用の機器を用いて2500ルクスから10000ルクスの光を浴びることで、セロトニンの分泌を促進し、脳の活動を活性化します。
光療法は薬物療法よりも効果が高く約70%~90%の人に効果があります。
通常、午前中に20~30分間の照射が推奨されますが、日本では保険適応外です。
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適度な運動やバランスのよい食事
適度な運動やバランスのとれた食事も症状改善に役立ちます。
継続的な有酸素運動は気分を改善し、ヨガや太極拳なども効果があります。
運動は脳内のセロトニンとドーパミンのレベルを高め、抑うつ症状を軽減します。
また、バランスのよい食事も冬季うつの治療に有効です。
セロトニンの合成に必要なトリプトファンを多く含む乳製品や大豆製品、ビタミンDを含む魚介類が推奨されています。
規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事は、冬季うつの予防策としても重要です。
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薬物療法、心理療法
症状が改善しない場合は、精神科の受診を検討することが推奨されます。
薬物療法として主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの抗うつ約が使用されます。
SSRIは副作用が少なく、疲労感や眠気を増さないため、特に有効とされています。
また、カウンセリングが有効な場合があります。
認知行動療法(CBT)は、うつに陥りやすい思考の癖にアプローチし、物事の捉え方を改善します。
他に、行動活性化療法も有効で、気分が良くなる行動を増やすことを目指します。
これらの心理療法は、薬物療法と併用されることが多く、総合的な治療プランとして推奨されています。
記事執筆者
医療法人 回生會 理事長
みぞぐちクリニック 院長
溝口 徹
所属・資格
- 栄養解析医
- 栄養解析レポート監修
- 社)オーソモレキュラー栄養医学研究所 代表理事
- 日本抗加齢医学会 評議員
- 2018年国際オーソモレキュラー医学会 Hall of Fame
- 2020年第2回日本オーソモレキュラー医学会総会 会頭